<ソフトバンク6-1ロッテ>◇6日◇ヤフオクドーム

 覇気がない。工夫もない…。単調すぎる逆転負けに、ロッテ伊東勤監督(50)の第一声は哀愁を帯びていた。「勝つ気あんのかなって野球だよな、本当に」。1点のリードを守りきれず、4回に先発大谷が高めを連続被弾。5回は「あと1人くらい抑えられるかなと期待した」という2死三塁から連打を浴び、さらに2点を失った。

 先発投手が2巡目につかまり、試合中盤に大量失点。最近の負け試合ではお決まりのパターンになった。指揮官は「抑えられないなりに工夫が必要。もうちょっと敏感に感じて、勉強してほしい」と配球の甘さにも言及。捕手が2人しかいない中、ベテラン里崎を7回からベンチに下げた。

 西武と並び2位を守っているが、ソフトバンクにはゲーム差なしの勝率1厘差に迫られた。連敗なら4月17日以来の4位転落濃厚だが「こんな野球してたら勝てないに決まってる。打開策が見つからないです、なかなか」。珍しく弱音が尽きなかった。【鎌田良美】