<楽天5-2オリックス>◇8日◇Kスタ宮城
ルーキー右腕がマー君に続いた。楽天則本昂大投手(22)がオリックスを7回5安打2失点に抑え、10勝目を挙げた。新人の2ケタ勝利は、球団では07年田中(11勝)以来2人目となった。チームは連敗を免れ、貯金を再び球団最多タイの19に戻した。初優勝へ快進撃が続く中、則本がエース田中とともに2本柱の働きを見せている。
最後は、きっちり3者凡退だった。3点リードの7回2死。則本はオリックス伊藤を空振り三振に斬った。派手なガッツポーズこそなかったが、気合たっぷりの顔でベンチへ下がり、お役御免。その前の6回、先頭駿太への四球から2点を失っていた。「足の速い打者に四球を出すから点を取られた。もったいなかった」と反省。次の回を0に抑え、流れを失わなかった。
数センチの差が、好投を呼んだ。前回7月30日西武戦。打線の援護で9勝目を手にしたが、5回4失点。何かおかしい。そう感じながらも、それが何か分からなかった。6日のブルペン投球。佐藤投手コーチに「腕が上がりすぎ」と指摘された。則本は「上からきれいな回転の球を投げようとして、肘が上がり過ぎて腕が振れていない」と気付かされた。この日は「気持ちだけ」数センチ下げ、フォームのバランスを取り戻した。「自分で、試合中でも気付ける繊細さが必要ですね」と今後の課題を知った。
反省は残っても先発の務めは果たした。実は「いつか中継ぎをやってみたい」という。オープン戦でブルペン待機を経験した。肩を何度もつくり、出番がないまま終わることもある。衝撃だった。「ピンチで出て、パパッと抑える。小山さん、格好良いです」と純粋な気持ちを口にした。雨に降られた前回登板時。「マウンドがグチャグチャだったけど、中継ぎの方はいつもそう。先発は恵まれている」。だから、7回まで投げて中継ぎの負担を減らせたことがうれしかった。
球団では田中に続く新人10勝だ。新人王も見える。開幕投手に抜てきした星野監督は「立派。俺は見る目があったな」と満足そうに笑った。則本は「田中さんの(1年目)11勝に、まずは次を勝ちたい」と力強く宣言した。悲願の初優勝へ、楽天投手陣に両輪ができた。【古川真弥】
▼則本が今季10勝目。新人の2ケタ勝利は小川(ヤクルト=12勝)に次ぎ今季2人目で、パ・リーグの新人では07年田中(楽天=11勝)と岸(西武=11勝)以来、6年ぶり。楽天では07年田中に次いで2人目だが、田中の10勝目はチーム118試合目の8月31日西武戦。この日の楽天は94試合目で、則本が田中より早く10勝に到達した。則本の球場別成績を出すと、
K宮城
5勝0敗
防御率1・91
その他
5勝6敗
防御率4・33
本拠地の則本は防御率1点台で無傷の5連勝。



