<楽天5-2オリックス>◇8日◇Kスタ宮城

 これぞ4番だ。楽天アンドリュー・ジョーンズ外野手(36)が1回無死満塁、先制の中越え2点適時打を放った。2回は1死満塁で、事実上のダメ押し打となる中前適時打。2回で試合の流れをつかんで、ルーキー則本昂大投手(22)の2ケタ勝利をアシスト。頼もしい4番は、連勝の再スタートを誓った。

 伸びる!

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 1回無死満塁だ。ジョーンズの放った打球は、オリックス中堅・駿太を背走させた。楽々越えるタイムリー二塁打だ。1つのアウトもないまま2点先制。一気に流れをつかむヒットだった。2回も満塁だ。今度はシャープに中前打。5点目を奪う適時打だった。序盤の2回とはいえ、試合を決める2安打と言っていい。

 則本とのお立ち台。「序盤で点が取れて、理想的な展開だった。前の打者が塁に出るから、食らい付くことだけを考えたよ。何より則本が点を与えなかったのが良かった。若手とベテラン力を合わせ、優勝目指して頑張ります」と言って、仙台のファンを喜ばせた。

 予感があった。試合前のフリー打撃だ。右方向に打つと、飛球はスタンドに吸い込まれた。コーチ陣が、柵越えを指摘しても、ジョーンズは会心の感触ではなかった様子で「入ったのか?」と半信半疑。ならばと「次も右に狙う」と予告してスイングすると、またもや右翼にアーチをかけた。平石打撃コーチ補佐は「右に入るということは、ヒットゾーンが広がることを意味するんです」と、好調の兆しを感じていた。

 「すべての起こることには、原因がある」というのがジョーンズの持論。だからこそ、試合前に打てる要因を整えていた。「やや強引に引っ張る傾向があったから、右方向を意識して練習したんだ。今日は練習からいい1日だった。修正したことが試合に出るまで数日かかることもあるが、今日は、その日に出た」と満足そうに振り返った。

 4番が打てばチームは乗る。7月から続く「連敗なし」を更新した。「今日からまた、連勝する」と、柔和な笑みでジョーンズは表明した。「根拠はオレだ」、と言わんばかりだった。【金子航】