新監督がおしゃべり解禁!?

 中日谷繁元信兼任監督(42)が19日、宮崎でのフェニックスリーグに参加中の若手選手を視察した。観戦予定だった韓国LG戦が雨天中止となり、練習中の宮崎県総合運動公園内「木の花ドーム」に直行。視察前には「とにかく見るだけ」と宣言していたが、そこは12球団最年少の42歳監督だ。軽快なフットワークでブルペン、打撃ケージと動き回りコーチ、選手ら10人以上と言葉を交わした。

 気になったのは覇気のなさだった。若手らしいフレッシュな感じが出ていない。青年監督は選手を集め「元気出して。(監督の)顔色をうかがわなくていいからな」と語りかけた。さらに「やることをしっかりやってれば」と条件付きながら「ワイワイ、ガヤガヤやってもいい」と練習中の私語も許可した。コミュニケーションを重要視する谷繁監督らしい発想だった。

 持論を裏付けるように、練習にアクセントを加えた。中腰でゴロ捕球をしている堂上直、福田を見つけると、横に倒してあったハンドボールのゴールネットに入るように指示。「足使え!

 直倫!」「高さ意識しろ!」「足動いてないだろうが!」。低い姿勢をキープするアイデアを即席で実践し、苦しむ2人に笑いながらゲキを飛ばしまくった。

 スーツ姿で練習を見ることに「妙ですね」と戸惑い気味だが、対話重視のスタイルは変わらない。視察初日から足と口を動かした。【桝井聡】