国内FA権を取得した広島大竹寛投手(30)が4日、広島市内の球団事務所で、3度目のFA残留交渉を行った。約70分の話し合いでは、契約条件とともに、プレー環境にも話は及んだ。「いい話をすることができてよかった」と充実感を漂わせたが、結論については「期間があるのは分かっているが、総合的にじっくり考えたい」と態度を保留した。

 1日に行われた前回交渉で、自らの希望条件を初めて訴えた。大竹の要望を受け、今回の交渉では細部の条件の見直しがあり「提示と僕の考えには開きがありません」と理解を示した。交渉役の鈴木清明球団本部長(59)は「うちとしての話はついた。ボールは向こうにある」と説明し、今後の交渉日は設定されていない。今日5日からはFA有資格者が権利を行使するための手続き期間が始まる。FA権の行使についても「それも含めて考える」と依然として可能性も口にした。球団はFA宣言後の残留も認める方針だ。