日本ハム大谷翔平投手(19)が大手サングラスメーカーのオークリー・ジャパンと自身初のスポンサー契約を結ぶことが19日、分かった。投打二刀流への挑戦が評価され、実績重視の同社では異例のスピード契約となった。球界ではヤンキース・イチロー、ロッテ井口、阪神鳥谷に続いて4人目で、最年少。将来的なメジャー挑戦希望を持つ大谷の目が、世界的なブランドからサポートを受ける。

 パイオニア精神あふれる姿勢で1年目を終えた大谷が、米カリフォルニア州に本社を置く世界的ブランドのハートを射とめた。同社の露木慎吾スポーツマーケティングディレクター(45)は「メジャーでも米国の本社と10代で契約した選手はいないと思う」と、世界でも例を見ないスピード契約であると説明した。

 二刀流だからこそ、異例のタッグが実現した。同社では実績を重ねたトップ選手との契約が通例だった。今季投手で3勝、野手で打率2割3分8厘、3本塁打。数字より、革新的な挑戦が決め手になった。露木氏は「ウチは『常識を疑いなさい』という精神。大谷君の二刀流にチャレンジしようとするスピリッツがブランドのDNAと一致する」と、経緯を明かした。

 不安解消の一手となる。今季、打席の中で異変を感じていた。視力は左右2・0だがピントが合わず、捉えたと思った打球が内野ゴロというケースがあった。今後、日々のケアなどでも支援を受けられる。7月には試合前練習中にフリー打撃の打球が右頬に直撃し、不全骨折を負った。同社のサングラスは散弾銃でも割れない強度を誇り、リスクマネジメントも万端だ。

 将来的なメジャー挑戦を見据え、米でもトップブランドである同社を選んだ。夢を実現させるためにも、二刀流2年目は「目ヂカラ」アップで進化を目指す。