新人合同自主トレ最終日に、最高のプレゼントが待っていた。日本ハムのドラフト4位、高梨裕稔投手(22=山梨学院大)が29日、千葉・鎌ケ谷で、自主トレ中の斎藤とレンジャーズ・ダルビッシュの間に挟まれてブルペン入り。球団スタッフに促され、緊張で顔をこわばらせながら2人の間に立つと、投じた初球は、まさかの大暴投に。「緊張しました。フワフワした感じで、1球目が浮いちゃいました」。高揚感は、練習が終わった後も収まらなかった。

 「“テレビの人”という感覚。1度見たいとは思っていたのですが…まさか」と、オーラに圧倒されながらの投球練習で合同自主トレを締めた。

 明日31日にはキャンプ地の沖縄へ向け飛び立ち、いよいよプロでの勝負が始まる。今年の新人8選手は全員2軍スタート。「少しでもアピールして1軍に上がれるよう、初日からやって行きたい。ダルビッシュさんに、少しでも近づけたらと思います」と意欲がみなぎっていた。