ハマの番長が“二足のわらじ”を本格スタートさせた。今季から投手コーチを兼任するDeNA三浦大輔投手(40)が2日、キャンプ2日目から若手投手にアドバイスした。自分の投げ込みを終えると、ブルペンに残り若手の投球を見つめた。「コーチなので時間があるときは、ブルペンに残って見ておかないと指導できないので」と、すぐさまコーチの目に切り替えた。

 気づいたことは何でも言う。ロッカールームに戻ると今季セットアッパーとして期待される最速156キロ右腕の北方に近寄り、「力じゃない。バランスだ。上半身の力を抜け」。食事中だった井納には「ストレートを投げるときのフォームがバラバラ」と的確にアドバイスした。井納は「何げなく指導してくれるので質問もしやすい」と指導を喜んだ。

 兼任となれば今まで以上に負担は増える。だが三浦は勉強もできる成長の場とプラスに考えている。「この年になっても、若手を見てると学ぶところがたくさんあるからね」と話すように、今オフから三嶋、小林寛の若手投手と自主トレを行ってきた。

 コーチ兼任投手として登板すれば93年斉藤明夫(現明雄=ロッテコーチ)以来となる。来るべき日に向けて、23年目のベテランは「日々是勉強」だ。【細江純平】