ソフトバンク柳田悠岐外野手(24)の「鉄人化計画」がスタートする。今日22日の西武戦(宮崎アイビー)からオープン戦が開始。柳田は「7番中堅」での先発予定で、首脳陣はオープン戦全19試合でフルイニング出場させたい方針だ。不安視された右肩の状態が良好なこともあり、笘篠外野守備走塁コーチは「オープン戦でフルに出すよう(監督に)お願いしている。主力になってもらわないと。(左翼の)内川と(右翼の)長谷川にはさまれて成長してもらいたい」と期待した。

 王会長も高く評価する若き主砲候補。チームは将来も見据え、センターラインの中心として固定できれば、と考えている。昨年もオープン戦に全試合フルイニング出場。12球団最多の6本塁打を放った。「いろんな投手と対戦できたのが良かった。今年もレギュラーが確約されていないので、出させてもらえるならありがたい」。ただ、シーズンでは昨年2度離脱しただけに、今季は全試合出場が目標となる。

 オープン戦から日本シリーズ、アジアシリーズまで含めると年間180試合以上になる可能性がある。すべてクリアすれば、柳田は尊敬する元阪神の金本知憲氏のような「鉄人」に近づく。藤本打撃コーチは柳田のほかに今宮、中村の「強化指定3選手」をオープン戦にフル出場させたい考えを明かした。「打撃の状態はいい。結構打ってるでしょ」と好調宣言をした柳田。紅白戦5試合で1人だけ全試合安打をマークした勢いを、初の対外試合でもぶつける。【大池和幸】