ヤクルトのドラフト1位・杉浦稔大投手(22=国学院大)が右肘の違和感で1軍を離れて別調整をすることが27日、分かった。杉浦は24日に西都で行った投手練習には参加していたが、それ以降は別メニュー。この日のソフトバンクとの練習試合(アイビー)には同行していなかった。関係者によると重症ではない模様だが、開幕1軍は厳しい状況になった。

 エース館山に続き、新戦力もアクシデントに見舞われた。杉浦は1月の合同自主トレからキレのある直球と制球力を評価され、春季キャンプは1軍スタート。開幕投手候補筆頭の小川と同部屋になるなど、期待は高かった。19日の中日との練習試合(北谷)でプロ初登板。開幕ローテーション入りに向けて着実に段階を経ていたが、その登板の後に右肘周辺に違和感を訴えたという。

 そのまま1軍に残って経過を観察していたが、帰京後に検査を受ける予定。大事を取って1軍を離れることも決まった。昨季最下位からの巻き返しを狙うヤクルトにとって杉浦の離脱は痛いが、将来を託せる逸材と期待するだけに、開幕1軍にこだわらず、じっくり調整させる方針だ。