巨人菅野智之投手(24)が、不退転の構えで広島を迎え撃つ。7日、川崎市のジャイアンツ球場でキャッチボール、ダッシュなど先発予定の10日広島戦(東京ドーム)へ向け調整した。4日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発登板したばかり。シーズン序盤では、異例の中5日登板となる。フル回転で臨む戦いにも「去年も経験している。問題ない」と堂々としていた。

 広島には“因縁”の同学年がいる。天敵に挙がる1番丸だ。昨季は20打数9安打(4四球)と打ち込まれたが、「どんな対策をしてきてもやることは変わらない」と冷静を貫く。高校、大学で同じチームだったルーキー田中もいる。在学中の紅白戦で最も嫌な打者という印象を抱いていたが、「対戦できたら一番うれしい」と心待ちにした。

 それでも、最も警戒する打者には、打率4割6分を超えるエルドレッドを挙げた。「絶対に(エルドレッドの)前に走者を出してはいけない」。現在、首位同士の戦いにも「まだ序盤。ただ勝つだけ」と前を見据える。2年目右腕に休息はない。開幕2連勝と絶好調の菅野が、大事な3戦目のマウンドに立つ。【栗田尚樹】