<日本ハム4-3西武>◇13日◇札幌ドーム
必死の粘投が報われた。日本ハムのルーキー浦野博司投手(24)の気迫が、劇的な幕切れを呼び込んだ。8回2死。厚沢投手コーチがマウンドにやってきた。打席には3安打を浴びていた西武浅村。「勝負に行くぞ、と。腕をしっかり強く振れた」。130キロのフォークで投ゴロに打ち取り、8回3失点で降板。同点に追いついてもらった打線に報いる好投で、サヨナラ勝利の陰の立役者となった。
初回は、気負いから制球を乱した。3安打1四球、暴投もあり3失点。プロ初先発だった5日ロッテ戦でも1回に3四球と暴投で1失点した。「意識し過ぎました。打たせて取る気持ちだったが、(コースが)甘くてダメだった」。社会人のセガサミー時代は、登板前もチームメートと談笑するなど緊張とは無縁。ステップアップした舞台で苦しむ「1回の壁」が今後の課題だ。
2回以降は抜群の内容だった。最速145キロの直球にフォーク、スライダーなどの変化球を効果的に織り交ぜ8奪三振。6回2死一、二塁のピンチでは代打森本を空振り三振。ガッツポーズも飛び出すなど、自ら失った試合の流れを取り戻す力投だった。「チームが勝って良かった。野手のおかげです」。プロ初勝利を逃して笑顔はなくても、充実感は前回以上だった。【木下大輔】



