<イースタン・リーグ:楽天4-3日本ハム>◇18日◇利府

 不調で2軍落ちとなった日本ハム斎藤佑樹投手(25)が、上々の再スタートを切った。18日、イースタン・リーグ楽天戦に先発し、7回4安打2失点。ストライク先行をテーマに、7回を89球で投げきった。前回10日の1軍楽天戦では1回1/3を3失点4四球と大乱調だったが「こういう投球が、僕本来の投球」と笑顔が戻った。

 直球は、どんどんストライクゾーンに投げ込み、変化球は低めに集める。原点に立ち返った。「前回はストライクが入らなかったことだけ。今日は、それさえも意識せず(開幕前と)同じことを意識しようと思っていました」。6回は135キロの直球を、西村に右翼へ運ばれた。加藤2軍投手コーチは「もう少し直球の質を上げないと」と注文を付けたが、テンポの良い攻めの投球を心がけた。

 チームは来週、5試合しか組まれていない。6枚必要だった先発の駒が1枚減。再登録可能な21日以降に即昇格する可能性について、栗山監督は「状態がいいのは分かっている。来週…、いろいろ考える」と含みを持たせた。他の投手との兼ね合いもあるが、1軍復帰へ前進する好投だった。【木下大輔】