<西武1-2オリックス>◇18日◇西武ドーム

 オリックスが死力を尽くして勝ちきった。同点に追い付かれた延長10回、先頭の坂口が三塁打で出ると、続く原拓也内野手(29)が適時二塁打を放ち、勝負を決めた。

 原拓は古巣の西武戦にめっぽう強い。移籍したばかりの昨季は3割7分5厘と打ちまくった。「なぜ打てるのか?

 わかりません」と苦笑いしたが、西武戦4連勝の立役者となった。16日の日本ハム戦では自らの失策で敗戦の一因を作った。先発起用されたここ3試合は無安打で「打たないとやばい」と危機感も募っていた。その中で期待に応え、好投の金子の勝ちを消してしまった平野佳の救援失敗も帳消しにした。

 森脇監督も「選手は強くなっている。総力戦で(勝利を)もぎ取ったのは大きい。みんなきっちり仕事をしてくれた」とたたえた。ギリギリのゲームをしのぎ、大きな白星を挙げた。【高垣誠】