<ヤクルト2-9広島>◇24日◇神宮
広島ドラフト1位大瀬良大地投手(22)が2勝目を挙げた。8回を8安打2失点にまとめ、自ら2戦連続の適時打も放ち連勝だ。大瀬良を援護したのはドラフト3位の田中広輔内野手(24)。2回にプロ1号の逆転3ランを放った。若鯉の勢いで3連勝、貯金を10とし、さあ今日から2位巨人をマツダスタジアムに迎える。
大瀬良がほえた。マウンド上でクルリと1回転し、右拳でアッパーカットだ。2点リードの3回2死二塁、フルカウント。4番バレンティンからど真ん中143キロ直球で空振り三振を奪い、感情を爆発させた。
「自分の魅力は真っすぐ。真っすぐで三振を取れたことは大きいですね」
1回は1番山田の右翼線二塁打からあっさり先制された。スライダーが抜け、変化球を引っかける場面も目立った。状態は良くなかったが、それでも最速149キロだ。2回以降は山田の左越えソロによる1失点でしのいだ。8回117球を投げ、8安打6奪三振の無四球2失点で2勝目。「どんなに打たれてもホームにかえさなければいいと思っています」。これでデビュー戦から、得点圏に走者を背負った場面では16打数無安打となった。
前回16日阪神戦でプロ初勝利。その5回には苦手な打撃で左翼線2点二塁打も決めている。人知れず研究を重ねた成果だ。前日15日にフリー打撃に臨んだ際、山内投手コーチの内角直球に何度も差し込まれた。寮に帰ると、すぐさま動画サイト「YOU
TUBE」で巨人坂本の打撃フォームを探した。「肘を抜いて内角球を打つフォームを勉強しようと思って。それが実りました!」。阪神岩崎の内角スライダーをさばいての1本は、9番打者としても負けたくないという一心が生んだものだ。
この日も2点リードの6回2死三塁でカーペンターの151キロを右前へ。2戦連続適時打で自らを楽にした。8回終了後は野村監督に完投を志願。負けん気の強さは健在だったが、「また次、頑張ってくれ」と言われて納得顔だ。
「甘い物が好きなんで。登板前は食事も気をつけるけど、勝った時はいいかなと思って」。前回初勝利の後はコンビニ店でエクレアと炭酸飲料を買い、1人でお祝いした。約100通届いたメールにあった「苦しんで勝ったから、これからは自然体で行けるよ」との言葉は、真実になりそうだ。【佐井陽介】



