中日の新4番平田良介外野手(26)が、DeNA戦が降雨中止となった4月30日、4連敗阻止を誓った。3連敗を喫した前日29日は得点圏に走者を置いた場面で2度凡退。17日同カードのサヨナラ打を最後に、10試合も打点がない。打率は3割2分7厘あるが、借金3の責任は誰よりも感じていた。「その前のヤクルト戦も打点を取れるところで打てなかった。自分が打たないと負ける。ガンガン打っていく」。雨の横浜で力強く約束した。

 4番の壁か。好機で打ちたいと焦るあまり、ボール球にも手を出し、フォームまで崩しつつあった。だが恵みの雨で、この日は横浜室内で打ち込むことができた。波留外野守備走塁兼打撃コーチの指導を受けて矯正。「ボール球を打たせるのが日本の野球。引っかかるな」と助言も受けた。練習後の平田は復調への手応えをつかんでいた。

 「修正しないといけないところを修正しました。早く点を取れば投手も楽になれる。早く点を取れるように次はしっかり打ちたい」

 約束したのは先制パンチだった。実は27試合で挙げた12打点中、第1打席は開幕広島戦の1つだけで、2打席目も4月6日巨人戦の2ランだけ。残りは3打席目以降と“遅い快打”が目立っている。今日こそ初回の好機で回れば一撃で仕留め、先発援護する意気込みだ。

 「勝ちに貢献したいです」。4番が壁を破ればチーム状態も上向くはず。3日からは巨人、阪神、広島との9連戦が控える。勝利を導く快音で、3強戦に弾みをつけたい。【松井清員】

 ▼中日平田は4月17日にサヨナラ打を放ったのを最後に、直近10試合で打点なし。ここ10戦は38打数8安打で打率2割1分1厘。その8安打はいずれも単打で長打もなし。得点圏に走者がいた場面で9打席立ち、8打数1安打1四球で得点圏打率は1割2分5厘しかない。