<中日3-6阪神>◇6日◇ナゴヤドーム
阪神の代打起用がズバリと当たり、執念で同点に追いついた。1点を追う9回2死一、三塁。代打の俊介外野手(26)が中日のベテラン岩瀬と向き合った。5球目の低め変化球をたたくと、高いゴロが三塁前へ。ルナが素手で捕って送球。俊介も快足を飛ばした。最後はヘッドスライディングして間一髪セーフ…。アウトなら敗戦だったが、瀬戸際で試合を振り出しに戻した。
俊介は言う。「とにかく何でも振っていこうと思いました。ヒットになって良かった」。4月に好調だった打線は下降気味で、山井に苦しい展開だった。それでも、勝負どころでの代打が決まった。1点を追う7回2死二塁。目の前で新井が四球で一、二塁に。切り札の関本賢太郎内野手(35)は奮い立った。山井に追い込まれながらも粘る。最後は外角球をさばき、右翼線に適時二塁打。渋い働きで同点に戻した。
プロ18年目のベテランは「新井さんが歩かされた形になったので燃えていました」と話す。4日ヤクルト戦(神宮)でも代打で中越えの決勝打を放っていた。勝負強さは、名古屋に転戦しても生きていた。一塁走者の新井が本塁で憤死し、惜しくも勝ち越しを逃したが、値千金の一撃だった。
9回までにベンチは4人の代打を送り出し、4時間47分のロングゲームへ。延長戦に持ち込み、粘りの1勝を挙げた。【酒井俊作】



