<ソフトバンク4-6西武>◇9日◇北九州

 ノーヒッターをチーム一丸でバックアップした。西武がソフトバンクに競り勝ち、4月1、2日のロッテ戦以来、約1カ月ぶりの連勝だ。先発した岸孝之投手(29)は7回を137球の熱投も「ホームランだけです。最後のホームランは自分のミスです」。2点リードで迎えた7回無死一塁から柳田に高めに浮いた直球を狙われ同点2ランを許した。1回にも内川に先制弾を浴びるなど今季最多の4失点を喫した。

 前回登板の2日のロッテ戦でノーヒットノーランを達成したエースだけに、味方が見捨てるわけにはいかなかった。前日8日の全体練習で伊原監督から「いつも助けられてばっかり。岸を楽に投げさせてやれ」と奮起を促されて打線が意地を見せた。同点の9回に栗山、浅村の連続安打で無死一、二塁の絶好機をつくると、最後は中村剛也内野手(30)がソフトバンク4番手千賀の初球を左前へはじき返す、決勝打で勝利をもぎ取った。

 快挙を達成し、開幕からここまで全7試合で7イニング以上を投げ、失点はいずれも3点以内に抑えてきた岸への恩返しはチームの必須事項だった。中村は「岸が投げている試合はうちのエースなんで勝たないといけない。打線がつながっていい形がつくれたと思います」と言った。今季4勝目は逃した岸も「(自分が)負けなかったということと、チームが勝ったということが収穫」と打線の援護に感謝した。西武がエースとともに最下位からの逆襲を仕掛ける。【為田聡史】