<阪神3-6巨人>◇10日◇甲子園
虎の「方程式」が決まらない。勝利まであと4人。8回、一塁ベンチ前でうつむいたのは福原忍投手だった。2点リードを任されながら、片岡に外角直球を右前適時打され、1点差。2死一、二塁では村田に力のない内角高めボール球を左翼線へはじき返された。8日中日戦に続いてリードを守れず、投手陣の精神的支柱でもある最年長37歳は「エノキが頑張ってくれたのに申し訳ない」と背負い込んだ。
先発榎田大樹投手(27)が6回まで好投した。終盤は自慢の逃げ切り態勢だった。7回は安藤が0を並べた。セットアッパー福原のあとは、絶対的守護神の呉昇桓が待っていた。開幕から火の車だった虎投でも、勝ちパターンは安定していた。高い信頼を寄せるだけに失敗のダメージは大きい。
和田監督
ここ何回か続いているね。あの2点で逃げ切らないといけない試合だった。あとは勝ちパターンの投手でつなぐと…。
9回は呉昇桓をつぎ込んだ。勝負をかけた。延長10回は二神だった。無死一、二塁。アンダーソンには「方程式」の一員でもある加藤ではなく、同じ左腕の高宮和也投手(32)だった。痛恨の3ラン。中西投手コーチは「高宮が昨日抑えとるから」と、今季5試合無失点だった好調さを買った。だが現実は非情だ。今季の球界最多4万6707人も集まった甲子園は、ため息に包まれた。
初の4連敗で、3カード連続の負け越しとなった。首位広島とは4ゲーム、巨人とも2ゲーム差。和田監督は「甲子園で3つ負けるわけにはいかない」と唇をかんだ。90周年の本拠地を祝うグリーンユニホームでつかめない白星。3連敗してたら、卒寿の聖地が怒ってしまう。【近間康隆】



