<広島5-9中日>◇11日◇マツダスタジアム
意地のリベンジだ。4エラーで13失点大敗した一夜明け、中日が先発野手全員の13安打で9点を奪い、広島戦の連敗を4で止めた。主役は前日1イニング3失策を演じた男たち。大島、野本、堂上直が打って守ってやり返した。投げては先発朝倉が、好調広島打線を相手に大奮闘の2勝目。投打がかみ合った出直し勝利を浮上のきっかけにしたい。
どちらが首位か分からない。恐竜打線が初回からバリントンを襲い、10人攻撃で6点を奪った。その後も手を緩めず、先発野手全員の13安打で9点。ほぼ赤一色で超満員の広島ファンを静まり返らせた。谷繁元信兼任監督(43)は「広島に4連敗して選手にも意地もある。その気持ちが初回から出ていた」とリベンジをたたえた。
主役は前日、チーム4年ぶりの1イニング3失策で逆転負けを演じた男たちだった。先陣は大島だ。“まさかの落球”に唇をかんだ1番が開始3球、中前打で出塁。「気持ちを引き締めしっかりやりました」と点火役を果たした。
そして先制打の平田と森野に続き、3者連続タイムリーを決めたのは野本だ。負傷欠場の和田に代わり3度目のスタメン。前日“悪送球”を犯した男が右翼線二塁打でこの回6点へと導いた。「昨日はやってしまったけど昨日は昨日、今日は今日です」。4回にも2本目の適時打。前日まで15打席ヒットがなかった男が和田不在の危機も救った。
堂上直も闘魂全開だった。前日“ファンブル失策”で「僕のミス」と悔しがった男が4回、「走者をかえすことだけ考えた」とトドメの9点目犠飛。7試合無安打だったが6回には30打席ぶりのヒットで復調も示した。守っても「同じミスはしない。集中力です」(大島)とみんなでノーエラー試合を完結。男たちの意地で借りは1日で返した。
負のスパイラルもストップだ。1勝8敗だった屋外球場の連敗を6で止め、うち3戦全敗だったデーゲームも初勝利。負ければ対広島5連敗で首位とは10差だったが、巨人、阪神、広島との3強9連戦も4勝5敗で踏みとどまった。故郷広島で挙げた初勝利に谷繁監督は「最悪の状態は免れた。何とか借金1で乗り切れた感じ」と前を向いた。失敗は成功の母。母の日の出直し勝利を弾みに、さあ反攻に出よう。【松井清員】



