<ソフトバンク7-1西武>◇11日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンクのブライアン・ウルフ投手(33)が西武打線を7回1失点と簡単に料理し、4勝目を挙げた。2回、中村に1発を浴びるとギアチェンジ?

 6番木村から5者連続三振を奪った。「自分は三振を取る投手ではないので変な感じがしたよ」と自分でも驚いた。この日の6三振で今季31奪三振はチームトップとなった。

 「低めに球を集めゴロを打たせること」が本来の持ち味。この日は最速148キロと直球が走りカーブとの緩急が生きた。「心強いとしか言えない」という強力なバックがウルフを支えた。1回には松田が三遊間のゴロをダイビングキャッチ。7回には三遊間一番深いゴロ2つを今宮が強肩で刺した。

 この日は母の日。米国バージニア州に住む母には花を贈った。「母はインターネットで成績をチェックしているので分かると思うよ」。この日の白星も、母を安心させる最高の贈り物となった。

 妻が米国で妊娠中のため、ウルフは現在1人暮らし。来客には自らタコスを振る舞い、料理上手な面を発揮する。本来の野球でも、抜群の投球術で獅子を料理し3連勝だ。摂津が右肩違和感で離脱する中、経験豊富な助っ人右腕が安定感を見せている。【石橋隆雄】