<巨人3-10ヤクルト>◇14日◇ひたちなか
巨人の若いバッテリーが大きな勉強をした。先発は20歳の今村信貴投手で、捕手はルーキー、24歳の小林誠司捕手。立ち上がりからテンポが悪く、守備時間を長くした。3回終了時でゲーム開始から1時間20分が経過。ヤクルト先発の石川が1球あたり約10秒で刻むから、もたつきが余計に目立ってしまった。今村は4回、バレンティンに満塁本塁打を打たれKO。「試合を壊してしまった」と反省した。小林も5回終了で交代となった。
チームが満塁本塁打を打たれたのは、10年7月18日の横浜戦以来だった。4年ぶりにグランドスラムを食らう過程が過程なだけに、驚きはなかった。今村は小林の要求から逃げた。小林は淡泊だった。阿部は返球やサインに緩急をつけたり、身ぶりで鼓舞したりと、何とか投手を立て直そうともがく。局面を乗り切るすべは試合でしか学べない。
今村は4回に両手の使い方を変え、小さなフォームになった。原監督は「今村は悪くない」と言った。「全力で投げている。彼は将来を担う選手。使ったオレが悪い」と、9回にはベンチで指導した。「糧として、大きく育ってもらいたい。小林も。すべてそうですよ」と期待した。大敗直後に、具体的な評を避けた親心。評にまで至らなかった経験を、2人が肥やしにするだけだ。【宮下敬至】




