<DeNA2-6中日>◇15日◇横浜
浜ちゃんまた勝った!
初先発初完封左腕がまた力投で勝利を運んできた。中日の2年目19歳浜田達郎がDeNA戦でも6回2失点で連勝。プロ初先発だった7日阪神戦で完封勝利を飾った勢いもそのままに、バネのように全身を使ったダイナミックなフォームで躍動した。チームは4連勝。借金は2まで減り、交流戦前の勝率5割復帰もみえてきた。
19歳の勢いは止まっていなかった。浜田が長い腕を必死に振り、プロ初先発から連勝した。ところが、2個目のウイニングボールを手にしても表情はさえない。「立ち上がりはよかったけど、四球が多くてテンポが悪くなった。そこを修正しないといけない」。試合後に出てくるコメントは勝利投手とは思えない。反省ばかりだった。
堂々としたマウンド上とのギャップが、浜田の特徴でもある。跳び上がるような躍動感のある投球フォームは横浜でもさえた。
3回に初めて得点圏に走者を背負った。2死一、二塁。ここで山崎を139キロ直球で空振り三振だ。4回にも梶谷、筒香から三振を奪い、6回で5奪三振。2桁11奪三振で完封した前回のようにはいかなかったが、空振りを奪える最速143キロの直球は大きな魅力だ。6回に筒香に2ランを浴びたが、6イニングすべて先頭の出塁は許さず。これなら“大けが”はしない。
とにかく礼儀正しくマジメだ。「登板前日なので出歩くというのはちょっと…」。前日14日の夜は宿舎ホテルにこもり、DeNA打線のデータを読み込んだ。趣味は映画観賞だが、1軍に昇格してからは野球のことで頭がいっぱい。大好きなヒップホップミュージシャンAK-69の曲を聞くのが、唯一のリフレッシュタイムだ。
谷繁兼任監督は文字通り孝行息子の出現に目を細めた。「前回ほどの勢いはなかったけど、要所、要所で感じのいいボールが来ていた」。打者に全力で向かっていく若き左腕を褒めた。7日阪神戦の完封劇が、チームにとっても1つの分岐点になったことは確かだ。投打がかみ合い今季2度目の4連勝で借金は2まで減った。その勢いを運んできたのは、紛れもなく19歳浜田の力投だ。【桝井聡】



