阪神の守護神、呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)は、当面1イニング限定の登板となりそうだ。中西投手コーチが「よっぽどのことがない限りはな。禁じ手を何回も使ったら禁じ手じゃなくなるだろ。基本は1回だな」と明言した。13日の広島戦(米子)では延長10回2死満塁から登板し、火消しに成功。初のイニングまたぎで11回も無失点でしのいだ。翌日14日には9セーブ目を挙げた。「イニングまたぎでも連投でも、関係なく体をつくるのが自分の仕事」と頼もしいが、フル回転を頼むのはもう少し先になりそうだ。

 ここまで9セーブ(S)。年間なら31Sのペースだ。「記録に関しては深い意味を持ってやっていない」と無関心だが、このままいけば球団助っ人記録の97年リベラ(27S)を上回る。

 ▼呉昇桓がシーズン2桁セーブを挙げれば、阪神の外国人としては04年ウィリアムス14セーブ以来10年ぶり5人目、7度目。呉昇桓はチーム41試合で9セーブしており、年間31セーブ挙げるペース。チーム外国人シーズン最多セーブは98年リベラ27セーブで、更新の期待がかかる。