<日本ハム11-1ロッテ>◇16日◇札幌ドーム
日本ハムのホアン・ミランダ内野手(31)が、ロッテ成瀬から2打席連続本塁打でチーム今季最多得点を呼び込んだ。1回、1点先取した直後に左越え3ラン、2回には中越え2ランを放った。キューバ出身で巨人セペダの“アドバイザー”が来日最多の5打点で、ロッテ戦の開幕からの連敗を6でストップ。4連勝で1カ月ぶりの貯金1となった。
背中を追いかけてきた同志へ-。ミランダは高らかに号砲を打ち上げた。1回1死一、二塁。逆方向の左中間席へ打球が消えた。7試合ぶりの3ラン。ベンチでは仲間が笑顔で迎えてくれた。「自分の成績うんぬんよりチームが勝てば良いと思った」。普段は寡黙な助っ人も笑顔で跳ねながら歓喜の輪に飛び入った。
2回2死一塁にも「打った瞬間、分かったよ」という文句なしの2打席連発。飛距離125メートルの特大2ランだった。来日初の1試合2発&2打席連続で、最多5打点と大爆発で勝利を引き寄せた。1、2回に9点を奪う速攻劇。今季6戦全敗のロッテから白星を奪った。
今季は多くの旧知の友が海を渡ってきた。巨人に新加入したセペダとはデビューした前日15日にも電話で話した。「一緒に日本でプレー出来てうれしい」。DeNA入りが決まったグリエルとはキューバ代表時代から親交があり「友達」だという。「キューバ選手が増えていることはグレート!
とても素晴らしい」。同郷の仲間が日本球界を騒がす中、やや薄れていた存在感を強く放った。
一時は打率が1割8分2厘まで下がった。不振が続く中、毎日のように柏原打撃コーチからマンツーマンで指導を受けた。日本で適応出来るようフォームのズレなどの改善点を手取り足取り教わった。メジャー時代は自らの力でスランプを抜け出すしかなかったという。「こんなに良くしてくれる監督とコーチはいない。絶対に打ちたい」。異国で芽生えた感謝の心。強い使命感が宿った。
ミランダはヒーローインタビューでも全開だった。「4番の中田があまりホームランを打っていないので、自分が代わりに打ってやろうと思った」と、ドヤ顔でジョークを飛ばした。最後は決めゼリフ「オレニ、マカセロ!」。照れた目線の先で、チームメートは笑い転げる幸せな快勝の主役だった。【田中彩友美】



