<オリックス4-1ソフトバンク>◇16日◇京セラドーム大阪
オリックスのエース金子千尋投手(30)が首位攻防戦でソフトバンクを斬った。「ここ何試合か本当にチームに貢献できてなかった。ほっとしている」。お立ち台で満面の笑みが輝いた。
4回に先制ソロを許すも粘り強い投球で8回8安打1失点、今季4度目となる2桁11個の三振を奪った。チームは3連勝。鷹に0・5差と迫った。
金子は防御率1点台で、「負けたくない」という後輩西に次いでリーグ2位にもかかわらず、2勝3敗と負けが先行。ここ2試合は内容的にも納得のいかない投球が続いていた。なによりも、チームが負けていることに責任を感じていた。「踏ん張らないといけないところで踏ん張れなかった」。同じ過ちはもう繰り返さない。柳田を3三振に打ち取るなど通算奪三振も両リーグトップの85個とし、自身の連敗を2で止めた。
この日はイベント「OSAKA
CLASSIC
2014」のため、オリックスは近鉄が70年代に使用した復刻ユニホームを着用した。金子もそれに合わせネービーブルーのグラブからオレンジ色のグラブに変更して臨んだ。
当時は79年の初優勝に向け、300勝投手鈴木らを中心に強豪チームになりつつある時代だ。金子自身は生まれる前。この日着たユニホームは知らないが「当時は先発すれば完投が主流の時代。今は分業制になっているが、僕は時代に反して完投する投手になりたい」と理想像を描く。森脇監督も「素晴らしかった」と絶賛。頼れるエースとともに、オリックスの新時代を築く。【高垣誠】
◆66~73年の近鉄
50年から最下位11度、毎年Bクラスだった弱小球団が、徐々に力をつけていった時期にあたる。68年に西鉄、大洋を優勝させた三原監督を迎えると6月まで首位となり、69年には初のAクラス入り(2位)。攻撃の中心は18歳から4番を打った土井正博。投打二刀流の永淵洋三、好機に強く「伊勢大明神」と呼ばれた伊勢孝夫らが脇を固めた。投手は後に300勝を挙げる鈴木啓示を中心に佐々木宏一郎、清俊彦らが活躍した。



