<中日4-7ヤクルト>◇16日◇ナゴヤドーム

 青いユニホームを着た中日岡田俊哉投手(22)がマウンドで青ざめた。4点を奪われて迎えた5回2死一、二塁の場面。カウント3-1。ヤクルト畠山に対し、手詰まり状態で投じた高め変化球をフルスイングされた。左翼席中段に飛び込む打球の行方を確認することもなく両膝に手をついてぼうぜん。戦う姿ではなかった。

 試合後の谷繁兼任監督はサバサバしていた。大量リードを許す展開に「バッテリーとして注意が足りなかった7点ですね」とバッサリ。トンネルを抜け出せない岡田については「次?

 ないです。示しがつかない」と降格を即決した。中継ぎとして1軍に置くことも否定。2軍からの出直しを命じ、代わりに右腕岩田の昇格を決めた。

 5回8安打7失点で、今季6敗目を喫した岡田は「チャンスをいただいているのに、それに応えられない自分が情けない」とガックリ。「野手の皆さん、監督、コーチの方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、謝罪した。打線は12安打を放つなど追い上げたが、大量失点がひびいて、白星には届かなかった。

 「燃竜」のはずがどうしても燃え上がらない。せっかくの連勝が本拠地で急ブレーキ。今季初の5連勝も逃してしまった。青色のサードユニホームを着用する「燃竜(もえドラ)」は5月5日巨人戦に続き、これで2連敗だ。昨年は赤色ユニを着た7試合で2勝5敗と負け越している。不完全燃焼は、もう終わりにしたい。【桝井聡】