<阪神1-3DeNA>◇16日◇甲子園
エンジンの掛かりが遅かった。阪神能見篤史投手(34)が立ち上がりに失点し、主導権を奪われた。自慢の直球にはキレがなく、頼った変化球も拾われた。8回8安打3失点で、13年8月3日に喫して以来の自身3連敗。エースは「終盤に取られた方がゲームになるので」と反省の言葉を並べた。
いきなり先制点を奪われた。1回、先頭石川にバント安打を決められると、盗塁を許すなど2死二塁。4番バルディリスには内角球をファウルで粘られ、10球目で四球を与えた。「勝負にいったので」と後悔はなかったが、続く5番筒香に初球を左前適時打とされた。3回にも3安打を集中され2点を失った。
ここまで7試合に登板し、序盤1、2回の失点はなかった。立ち上がりから飛ばしていたが、この日ばかりは遅かった。中西投手コーチも「序盤はキレもなかった。下半身に力が入っていない感じだった。だるそうな感じで投げていたな」と指摘。打線の無援護もあり、孤立していった。
4回以降は立ち直った。チェンジアップ、スライダーなど変化球を軸に据えた。終わってみれば今季最多の11奪三振。131球で8回まで投げ、中継ぎ陣の負担は減らした。意地を見せたが「長いイニングは投げましたけど…」と笑顔はなかった。
自身4連勝後に3連敗。貯金はなくなった。次戦は交流戦で、好調ソフトバンクとの対戦が濃厚。チームの勝利を欲するエースが、気持ちを切り替えて左腕を振るう。【池本泰尚】



