<阪神4-0DeNA>◇17日◇甲子園

 歴史的快投だ。阪神ランディ・メッセンジャー投手(32)は最後の打者、バルディリスをフォークで空振り三振に仕留めてガッツポーズ。満面の笑みで鶴岡と抱き合った。2試合連続の完封で、甲子園で66年村山実以来、球団助っ人では65年バッキー以来となる3試合連続シャットアウトの偉業を達成した。

 「いつも思っていることだけど、試合前から完封する気持ちでいる。(バッキーや村山実は)生まれてもないから分からないよ。でも(記録に並んで)最高の気分」。終盤まで150キロを計測した直球とスライダー、フォークを織り交ぜ、散発3安打に抑えて9奪三振。三塁ベースも踏ませなかった。中西投手コーチも「12回ぐらいいける余力があった。技術面でもメンタル面でも安定している」と絶賛だった。

 甲子園特有の浜風を味方につけ、頭脳的に攻めた。梶谷ら左打者には大胆に内角へ直球勝負。和田監督は「浜風が強いので、ライトに打たせれば何とかなる部分もあるんだけど。1つ間違えれば怖いけど、ほとんどコントロールミスなく投げている」と称賛した。

 助っ人右腕の大きなエネルギーは、甲子園に毎試合のように応援に駆けつけてくれる家族だ。米子での広島戦に同行せず、残留練習に参加。家族水入らずの時間を過ごした。昨オフには2年総額推定5億円で再契約。メジャーに戻ることもできたが「日本にいると家族と過ごす時間が多い。それも1つの理由かな」と阪神残留を決めた。

 お立ち台に上がると目線の先には、ベネッサ夫人と3人の子どもたちがいた。ビジターで5戦4敗ながら、甲子園になると無敵の4戦4勝。失点は4月11日巨人戦での1点のみで、「理由は分からない。分かったら、他の球場でも活用しているよ。遠征に行っても結果を残したいね」と笑った。【宮崎えり子】