<日本ハム3-4ロッテ>◇18日◇札幌ドーム
ロッテが大逆転で連敗を3で止めた。岡田幸文外野手(29)の好判断が生きた。9回2死二、三塁から、相手の守備隊形をもとに最善の策を考え、決勝のセーフティースクイズを決めた。同点弾を放ったルイス・クルーズ内野手(30)とともに、チームの危機を救った。5カード連続負け越しと苦境が続くが、交流戦前最後の試合を白星で締めたのは明るい材料だ。
同点に追いついた9回2死二、三塁。ロッテ岡田は打席に向かう前に状況を整理した。投手は力のある速球を投げるクロッタ。外野は前進守備で、内外野の間に落ちる打球は難しそうだった。かといって、外野の頭を越すのは厳しい。そう思ってチラッと三塁手を見た。「飯山さんがアンツーカーの後ろに守っていた。やるしかない、と決めて初球いきました」。決勝のセーフティースクイズが、きれいに決まった。
狙いは投手のクロッタに捕らせることだったという。三塁手の飯山は後ろに守っているとはいえ守備の名手。しかし、猛烈に突っ込んできた飯山に処理されてしまった分、ギリギリのプレーになった。「とにかく一塁まで全力疾走でした。セーフになって良かった」。必死の走塁が実った。
岡田にはセーフティーバントをする時の哲学がある。「昔、あるコーチにセーフティーバントはだますものじゃないよって教わったんです。しっかり丁寧にやるのがセーフティーだと」。虚を突くプレーだが、しっかり構え、一塁に走りだしながらも意識を残し、丁寧に転がした。
コーチ陣の言葉が頭の中にあった。清水外野守備走塁コーチからは「熱く冷静になりなさい」と、必死になっても冷静でいることの大切さを説かれた。立花打撃コーチからは「ベンチにいる時も、しっかり準備しておきなさい」と、準備の重要性を徹底された。それらを実践できた。さまざまな助言と、それを聞く耳が勝利を引き寄せた。【竹内智信】



