<中日4-7ヤクルト>◇18日◇ナゴヤドーム

 ヤクルトが超積極的打法で昨年4月以来の6連勝を飾り、中日と並んで4月7日以来の4位に浮上した。4回まで朝倉の前に無安打だったが、5回は下位の荒木、中村がファーストストライクをとらえてチャンスをつかむと、単打5本で一気に5点を奪って逆転した。チーム打率、本塁打、得点でいずれもリーグトップの真価を示し、交流戦を最高の形で迎える。

 ヤクルト打線の好調ぶりが5回、一気にはじける。7番荒木が2球目、8番中村も2球目の、ともにファーストストライクを捉えての連打。9番松岡のバントが野選を誘って無死満塁のチャンスをつかむと、4回まで無安打だったのがウソのようだ。3巡目の山田が中前へ同点中前打、さらにバレンティンの中前への2点適時打とつながり一挙5点を奪った。

 真中打撃コーチは「好球必打。7番、8番が調子いいとビッグイニングになる。(中村の時は)ヒットエンドランもあるけど(監督は)フリーで打たせた。下位がつながるとこうなる」とほくそ笑んだ。小川淳司監督(56)も「最初は朝倉を打ちあぐねたが、一気にいい攻撃ができたね」としてやったりの表情を見せた。

 この回は朝倉に35球を投げさせたが、実質的にストライクを見逃したのは、0-2と追い込まれた畠山の2球だけ。比屋根は3-0からの見逃し、松岡はバントの際にボールと判断しての見送りだった。9選手が打席に立ったが、ストライクを打ちに行く姿勢は鮮明だった。

 小川監督が、パ・リーグ型の攻撃野球を導入した。「待っていてもタイミングは合わない。去年、交流戦を戦っていてセとパの違いを感じた。パは極端に言えば3球でチェンジになってもいいという感じ。淡泊に映るかもしれないけど、爆発力はすごい」と感心したところから始まった。若いツバメ軍団に植え付け、開花しつつある。

 杉村打撃コーチも得意満面だ。「つなぎの野球ができている。個々が考えている。送ることもかえすことも含め勝利への意欲も高まっている」。この日の8安打のうち7本は中堅から逆方向と、攻撃の幅も広がっている。昨年の交流戦は11位だったが、今年は6連勝で雪辱の舞台へ向かう。小川監督は「いつもこうはいかないが、交流戦も同じような気持ちでいきたい」と意気込んだ。【矢後洋一】