ふなっしーの曲に乗って虎狩りなっしー!

 ソフトバンク岩崎翔投手(24)が今日23日、阪神戦に先発する。本拠地ヤフオクドームで今季初先発。千葉・船橋市出身の右腕は同市の非公認キャラふなっしーが歌う「ふなふなふなっしー」に乗って登場する。前回15日ロッテ戦で8回1失点と好投し今季初勝利。イケメン右腕が地元愛を胸に交流戦3連勝を導く。

 ついにこの日がやって来た。「ふな、ふな、ふな、ふな、ひゃっはー!」。岩崎がふなっしーのハイテンションな歌声に乗って、戦闘態勢の虎ナインにぶしゃーと冷や水をかける。

 打たれたらふざけすぎと非難を浴びることも分かっている。1月に登場曲使用の考えを明かした際には、ふなっしー本人からツイッターで「岩崎投手も船橋っこなっし!

 梨も応援しちゃうなっしー♪」とエールを受けた。だがオープン戦登板もなく、開幕も2軍。「変えようとも思ったんですが…」。周囲の後押しもあり、自分にプレッシャーを与えるためにも「ふなっしー」のままにした。

 選曲理由はいたって真面目だ。「ほかの人では使えない。地元なので」と故郷の船橋市への愛を込めている。リュックサックにはマスコット人形を2個もぶら下げるほどのふなっしー好きだ。地元愛の強さで、千葉・松戸市出身の阪神和田監督も圧倒する。

 今年の交流戦は本拠地で打席に立つ。打つ際の登場曲は先輩大場が用意。「気合の入る曲を選んでくれるそうで…僕も知らないんです」とちょっと不安顔!?

 阪神打線には「無駄な走者は出してはいけない」と大量失点を戒めた。今季初勝利となった前回15日ロッテ戦ではワインドアップ投法を5回からセットポジションに変えた。「明日(23日)は最初からセットでいきます」と継続する考え。通算0勝3敗の交流戦で初勝利を挙げ、お立ち台で「うれしいなっしー!」と勝利の叫びをあげる。【石橋隆雄】