休んでいる場合じゃない!

 阪神藤浪晋太郎投手(20)が22日、甲子園での指名練習に休日返上で参加した。前回20日オリックス戦(京セラドーム大阪)では自己最短の2回KO。中西投手コーチからは最後通告まで受け、立場は危うい。次回予定される26日ロッテ戦(甲子園)へ時間はない。あの手この手で突貫修正する。

 登板から2日。本来であればいないはずの藤浪が、甲子園にいた。通常、先発投手は登板の2日後が休日だが…。ユニホーム姿の藤浪は「前回そんなに球数を投げていないので」と、休養より修正に励んだ。

 無理はない。前回は交流戦開幕投手の大役を任せられるも、期待に応えられなかった。初回、2回ともに先頭に四球を許し6失点。プロ最短の2回でマウンドを降りた。試合後に中西投手コーチが「独り相撲。次は最後通告というくらいの気持ちでやってほしい」とハッパをかけられては穏やかじゃない。藤浪の休日返上に、和田監督は「あるか、休日なんか!

 何にもなしで今まで通りの1週間を過ごすわけにはいかないような状況だな」と、笑みを浮かべながらも言葉は厳しい。中西投手コーチも「休めるか!

 5回投げていないピッチャーが。(登板の間の)5日間でやることがある」とかぶせた。

 甲子園の外野で、中西コーチによる青空指導が始まった。フォームについて身ぶり手ぶりを加えながら意見交換。「フォームのバランスの問題なんで」と藤浪自身も自覚する課題は、投球時の体重移動だ。前足となる左足の運びがうまくいかず、上体だけで投球。強い球を投げきることができていないことが原因の1つのようだ。約20メートルの距離で素早いキャッチボールを行いながら、足の運び方を確認。さらに最後はブルペンで能見の投球を見学した。隣で自らもシャドーピッチングを実施。見て、聞いて、実行する盛りだくさんの1日となった。

 次回登板までは残り4日。藤浪は「特に調整を変えることはないです」と定着しつつある登板2日前のブルペン投球で本番に向かう。「俺は修正できると思うよ、次。願望も入っているけれど」。和田監督の思いに応えるためにも、崖っぷちの藤浪に休んでる暇はない。【松本航】