<楽天4-0DeNA>◇22日◇コボスタ宮城
楽天の連敗が、やっと止まった。則本昂大投手(23)がDeNA戦(コボスタ宮城)に先発。自身初の無四球完封で5勝目を挙げた。自己最多11三振を奪う力投で、チームの連敗を5で止めた。打っては2-0の7回2死満塁で、藤田一也内野手(31)が貴重な2点中前打を放った。仙台のファンの前で勝つのは、5月3日以来。借金は1つ減り7。ここから、巻き返す。
クラブハウスへの通路で取材を受ける藤田の横を、DeNAナインが通り抜けていった。12年の途中まで所属していた古巣に勝った。かつて、世話になった選手から「よく打ったな」と、ポンと体をたたかれた。「前のチームメートと試合ができるのは楽しいですよ。何より、連敗が止まったのが大きいですね」と充実感たっぷりに話した。
粘り腰で打った。2-0の7回2死満塁。林にカウント2-2と追い込まれたが、低めのフォークにバットを当てた。しぶとく中前に運び2点追加。1回に2点先制しながら、追加点が取れていなかった。この回も、無死満塁から2死まで来ていた。「ノーアウトからのチャンスで点が取れないと相手に流れが行ってしまう。追加点が取れたことは良かったですね」と、試合を決める一打となった。
先発則本は無四球完封と投打がかみ合い、ようやく連敗ストップだ。星野監督は「いつ以来か忘れたな。(仙台の)みんなの前で勝てたのは。これをきっかけにして欲しいね」と、今月3日以来の本拠地勝利に胸をなで下ろした。アメとムチを使い分けていた。5連敗目となった20日のDeNA戦後、全体ミーティングに出た。いつもはコーチ陣に任せているが、今季初めて自ら口を開いた。「このままじゃいけない。もっと粘って」と叱咤(しった)した。一方で、雨天中止の前日21日。練習が始まる午後2時時点では、中止は決まっていなかったが、選手のリフレッシュを優先。投手、野手一緒に雨中のランニングだけで切り上げさせた。この日に向け、全員の体と気持ちを集中させた。
借金は1つ減り7。まだまだ、ある。「きっかけになって欲しい。借金を返さないとスッキリしないよ」と星野監督。1つずつ、返済だ。【古川真弥】



