<ヤクルト4-1楽天>◇26日◇神宮
楽天星野仙一監督(67)が、腰痛のためヤクルト2回戦を欠場した。将の緊急事態に、勝利を届けたかったが、投打で元気なく敗退した。先発の川井貴志投手(37)は1回に2点を失いながら、以降は粘りを見せたものの、7回途中4失点でKOされた。打線も淡泊で、得点は本塁打1本だけと、つなげなかった。明日28日からは東京ドームでの巨人戦。星野監督の復帰も未定と、楽天はまさに正念場だ。
「困った時のボブ」。チームのピンチに現れて好投するベテランを、星野監督は笑みをたたえて、そう評してきた。同監督の口癖「困った時」がまさにやって来た。監督の欠場の一報は、昼ごろにナインに届いた。先発は「ボブ」の愛称を持つ左腕・川井。「1試合1試合、目の前の試合に集中するだけです」と、緊急事態にも、平常心を心掛けてマウンドに立った。
だが、立ち上がりに攻め込まれた。2番・比屋根に左前打を許し、3番・川端に適時二塁打を浴びた。あっという間の1失点。さらに2死一、二塁から畠山にも適時右前打。試合後、雨にぬれながら「よーいドンで2点を取られてしまい、本当に申し訳ない気持ちです」と反省の言葉を口にした。2回以降はテンポを取り戻したが、7回先頭の畠山に三塁打を浴び、万事休すだ。走者を残しての降板が、悔しそうだった。「困った時のボブだよ」。そう話す監督はベンチにいない。川井も、その言葉通りの仕事はできなかった。
打線も、芯が抜けたように力強さを潜めてしまった。1回2死三塁で、4番ジョーンズが凡退。2回以降はチャンスらしいチャンスも作れなかった。結局、得点はボウカーのソロ本塁打のみだった。監督代行の佐藤投手コーチは「勝った次の日がな。連勝できないから、勢いに乗れないんだ」と、なかなか投打のかみ合わない現状を嘆いた。
24日、仙台から移動した東京駅。歩きながら星野監督は「機能しないなあ。やるべきことをやっていないから」とボヤいた。歩き方で、腰を痛めているのは一目瞭然。選手たちの活躍が見たいから、痛みを押して歩いていた。関係者は言う。「監督に勝利を届けたい。みんな、その気持ちでやっているんです」。困った時を、ボブだけではなく、全員一丸で乗り切りたい。【金子航】



