<中日1-0オリックス>◇28日◇ナゴヤドーム
オリックス西勇輝投手(23)の快進撃が、ついに止まった。中日を3安打1点に抑え完投も、味方打線が援護できず完封負け。58年金田(国鉄)、04年岩隈(近鉄)と並ぶ史上4人目の開幕からの9戦9勝はならず、チームもナゴヤドームでの中日戦は、引き分けを挟み5連敗(通算4勝14敗1分け)となった。西でも鬼門は破れなかった。
顔を真っ赤にしながら、西は無言でバスに乗り込んだ。その後、広報を通じた「ピンチを抑えられず、チームが連敗してしまいとても悔しいです」とのコメントにも無念さがにじんだ。6回まで打たれた安打は内野安打1本。中日打線につけいるスキを与えなかったが、7回2死二塁からルナに痛恨の決勝打を浴びた。
西がナゴヤドームで投げるのは、公式戦ではこの日が初めて。ナゴヤドームは出身地の三重・菰野町から約1時間で来られるため、子どものころ、何度か観戦に来たことがあるという。ゴメスのサヨナラ本塁打や立浪の満塁弾に心躍らせた。
この日、右翼席には母校・菰野高の野球部員68人が応援にかけつけていた。引率した恩師戸田直光監督(51)は「精神面、体力面、技術でも成長した」と頼もしく育った教え子に目を細めた。恩師や後輩の見守る前で快投したが、チームに勝ちをつけられなかった。
森脇監督は「西はしっかり投げた。失点後も気持ちを切らさず投げられる投手に成長している。今後も際どい試合で投げていくことになるので、今後に生かして欲しい」と前向きに捉えた。ストップした連勝街道を、次からまたスタートさせる。【高垣誠】



