<中日1-0オリックス>◇28日◇ナゴヤドーム

 無敗男に土をつけたのは竜の誇る「ミスターメイ」のバットだった。中日が4番エクトル・ルナ内野手(34)のV打で、開幕から8戦8勝のオリックス西に黒星をつけた。この日初めてのチャンスとなった7回2死二塁。「頭にあった」と、真ん中に入ったスライダーを狙い澄まして中前に転がした。

 「投球を整理できる3打席目には自信がある」と常々豪語する。この日は1、2打席目はスライダーを振らされて連続三振。それでも焦りはなかった。「速いスライダーとストライクを取る遅いスライダーがある」。ストライクゾーンに来る遅いスライダーをじっと待っていた。初対戦でも自身の観察眼を信じる。それが8連勝中の投手でも変わらなかった。

 5月の23試合で打率3割1分5厘、18打点と好調をキープする。「野球を始めてから5月はずっといいんだ。気候も暖かくなってくるしね」。来日1年目の昨季も5月は4割を超える打率を残すなど5月好きは本物だ。

 5月上旬にメジャー通算500本塁打を記録したプホルス(エンゼルス)から「元気にやってるか?」とメールが届いた。04年にメジャーデビューした時からの大親友。今でも連絡を取り合い「(プホルスに)使わせてもらって打ちやすかった」と「マルッチ社製」のプホルスモデルのバットを愛用する。親友の活躍にも奮い立っていた。

 交流戦から4番を務めるルナのおかげもあってチームは引き分けを挟んで今季初の5連勝。借金1と完済は、もう目前だ。【桝井聡】