<阪神2-13西武>◇29日◇甲子園
西武菊池雄星投手(22)が聖地で復活の兆しをつかんだ。花巻東時代の09年夏以来、プロ5年目で初めて甲子園に帰ってきた。「テンションマックスです。高校時代に仲間と一緒に勝ちにきた場所」と待望したマウンドで6回6安打2失点で今季2勝目。4月19日以来の白星も5四死球、127球を要し「リズムが悪く球数も多くて攻撃にいいリズムがつくれなかったんですが、銀さん(炭谷)のリードに助けてもらいました」と反省の弁を並べた。
甲子園の魔物は「プロのプライド」で振り払った。1回、四死球と安打で1死満塁のピンチを招くとマートンに先制2点適時打を浴びた。劣勢に立たされたが「『高校の時は』という枕ことばがいつまでも付いているようではダメ。5年目だしプロ野球選手として結果を出さないといけない」。味方が2点を奪い追いついた直後の5回2死から鳥谷に安打され2死一塁で主砲ゴメスを迎えた。1球1球、球種を変えて慎重に攻め、カウント2-2と追い込む。最後はプロ入り後に習得したチェンジアップで空振り三振を奪った。
再起へのきっかけをつかんだことが、最大の収穫だった。試合前まで1勝6敗と黒星が大きく先行。「自分の借金が多いので1つずつ返していきたい」と胸を張れる状況ではない。ただ、一方でチームに今季4度目の連勝をもたらしたことも事実。高3春のセンバツ準優勝、最後の夏は接触プレーでの負傷の影響もあり4強止まり。「忘れたい気持ちもあるけど、圧倒的にいい思い出が多くて自分を成長させてくれた場所」と、別格な輝きを放った聖地・甲子園で復活ののろしを上げた。【為田聡史】



