<中日0-3オリックス>◇29日◇ナゴヤドーム

 明るかったはずのチームに暗雲がたれ込めた。中日が、オリックスのルーキー東明に5回まで無安打に抑えられ、今季5度目のゼロ封負け。この日のヒットは6回に大島が放った内野安打と、9回にルナが意地で落とした右前打の2本だけ。前日3安打で競り勝ったが、計5安打で2勝できるほど甘くはなかった。もちろん、目先の1勝の敗戦も重いが、それ以上にベテランの戦線離脱がチームを暗く包んだ。

 試合後の谷繁元信兼任監督(43)の渋い表情が胸中を表していた。「抹消ですかね」。抹消されるのは、開幕からスタメンを張ってきたベテラン荒木雅博内野手(36)。1回の打席で東明の147キロ直球が右手を直撃。その場にうずくまった。治療を待たずに交代を告げられた。試合中に名古屋市内の病院に直行し、右手人さし指の骨折が判明した。

 病院からドームに戻り報告を終えた荒木は指先に包帯を巻き、重い荷物をもって出てきた。「こうなった以上は仕方がない。(早期復帰)できるように頑張るしかない」と話した。

 これで連勝が5でストップ。勝率5割復帰もならなかった。開幕4番の平田を2試合連続7番に据えた指揮官は「2安打ですからね。まあ、打てない人はこっちがガタガタ言うより、本人が一番分かっている」。荒木の今後のスケジュールも現時点でメドは立たない。立て続けのバットニュースに指揮官もどこか元気がない。それでもこの日から打撃練習を再開した自身とチーム状況を重ね合わせるように「出来ることをやっていくしかない」と前を向いた。【桝井聡】