<阪神2-13西武>◇29日◇甲子園

 どっちが最下位か分からんで~。阪神が西武に2戦連続の逆転負けで3位に転落した。菊池雄星に花巻東以来、5年ぶりの甲子園星をプレゼントしたばかりか、勝ち越された6回以降も中継ぎが全滅。今季ワーストに並ぶ19安打13失点の大敗で、鳥谷敬内野手(32)の通算1500安打もマット・マートン外野手(32)の先制2点打もぜーんぶ吹き飛んでしまった。

 甲子園に怒声が響いた。ピンチの綱渡りは5回に落ちた。止まらない獅子に、虎はかみつかれる一方だ。救援陣が打たれて「あ~」。好機をものにできずに「あ~」。ため息は静寂へ変わり、終盤は怒りが充満した。今季ワーストタイの被安打19と13失点。ラッキーセブンを待ち切れなかったジェット風船が、最後はモラルなしに飛び散った。

 和田監督

 2番手ということもあるんだけど、ビハインドになると歯止めがきかなくなるんでね…。点差うんぬんじゃないから。

 普段は冷静な指揮官が、珍しく顔を真っ赤にした。結果は散々。マウンドでの闘争心も見えなかった。早口は止まらず、「若手にチャンス」の声に「そういうことよ」と残念がった。

 今季を象徴する崩れ方でもあった。イニング別の失点は38の5回がワースト。以降8回までの4イニングが上位を占める。早めの継投で託した2番手鶴は6回、8番炭谷と9番金子侑に連続適時三塁打を浴びて降板。左腕加藤も止められず3点リードを許した。7回は2年目金田、9回は3年目岩本も失点。福原が故障離脱し、チームのピンチは1軍定着へのチャンスでもあるが、開幕から新星は現れない。8回に5失点した小嶋の2軍落ちと左腕筒井の昇格が決まった。

 和田監督

 投手が打たれたのはあるけど、記録に出ないミスというか、そういうところからつけ込まれている感じはある。特にホームグラウンドなんでね。甲子園ではやってはいけない試合だった。

 交流戦では必ず取ってきた2戦目を落とした。7日から4連敗して以来の連敗。パ・リーグ最下位で連勝が4度しかなかった西武に、2試合連続で逆転負けした。3位転落。1カ月前に9あった貯金は4に減った。首位広島とは3ゲーム差、気付けば4位中日も3ゲーム差に迫る。明日31日からは日本ハム、楽天と敵地での戦い。北の大地で立て直さないと、怒声の夏が待っている。【近間康隆】