阪神能見篤史投手(35)が30日、出場選手登録日数が8年に達し、国内フリーエージェント(FA)権を取得した。「タイガースにいると思いますよ」と話した昨オフと心境が変わっていないことを明言。虎への愛着たっぷりの生え抜き左腕。現状で虎党が不安を抱えることはなさそうだ。今日31日の日本ハム戦も心配なしの快投を期待してまっせ!
あくまで目の前の試合に集中していた。それも、チームへの愛着が根底にあるからだ。札幌へ移動する前、甲子園での練習を終えると、能見は報道陣に囲まれた。プロ10年目、35歳での国内他球団への移籍が可能となる国内FA権の取得。「もう、いいよ。その話は。今はシーズン中だし何も考えることもないよ」。シーズンを戦っている最中、個人的な問題については興味がないと言わんばかりに、多くを語ろうとはしなかった。
とはいえ、虎にとって、ファンにとって、04年に自由獲得枠で入団して以来、通算69勝を挙げるなど柱としてチームを引っ張る生え抜き左腕が残留するか、移籍してしまうかは今オフの重要課題であり、焦点である。そのポイントを突く問いには、明確に答えた。
能見
何も変わっていない。
昨年12月末からの心境の変化を聞かれ、わずかひと言で言い表した。国内FAを取得予定の今シーズンを迎えるにあたり、甲子園でのトークショーで、インタビュアーに去就を問われ「20代なら、いろいろ悩むと思う。35歳でしょう。どうでもいいです。タイガースにいると思いますよ」と答えていた。FA権行使に対する関心の薄さ、チームや、ファンへの愛着を示した発言。あれから約半年。当時と今とで、エースの胸中に変化はなかった。
あらためて、残留へ前向きな発言だと捉えることもできる。すでに、球団は残留要請を済ませているという。もちろん、条件等の交渉については今後となるため、能見のこの日の発言ですべてが終わったわけではない。心境がどう変化するかも、本人にしか分からない。あくまで去就は今オフに最終決着するが、相思相愛の両者が行き着く答えは…。とりあえず、虎党はハラハラせずに、オフを待つことができそうだ。【鈴木忠平】



