<日本ハム1-4阪神>◇1日◇札幌ドーム
4番の金看板がキラリと光った。阪神マウロ・ゴメス内野手(29)が連敗脱出への大きな一打だ。3回。1点を先制し、なおも1死満塁。ファウルで2度、食らいつき、追い込まれてからだ。外角低めの直球に思い切り両腕を伸ばす。体勢を崩しながらも的確にミートし、右中間を破った。胸すく走者一掃の適時二塁打で、4点差に広げた。
ゴメス
球種じゃなくて、打てる球が来たら、しっかりたたこうと。低めだったけど、ちょうど腕が伸びるところの球。打てる球をしっかり前に飛ばすだけさ。
4番らしいリベンジだった。関川打撃コーチはゴメスについて「試合で力んで(体が)前に突っ込んでしまっていた。今日は意識してフルスイングしていない」。試合前まで、交流戦は打率1割7分6厘で、得点圏では12打数でわずか1安打。前夜は3度の空振り三振を喫し、3度の得点圏で凡退した。敵陣に弱点を把握されるようになり、相手バッテリーに外角中心の攻めで揺さぶられる。打てないこと以上に、心身ともに外角球に前のめりになり、打撃フォームが崩される恐れもある。そんな「ゴメス包囲網」をかいくぐり、大切な局面で修正能力の高さを示した。
8回に先頭で多田野と対戦。追い込まれてから、超スローボールに面食らった。ピクリともバットは動かず「あんなの初めてさ。もうちょっと低かったら打ちにいくつもりだった。高かったから」と思い出し笑い。チームはわずか3安打で勝ち、3連敗でストップ。自身の不振にもオサラバだ。虎の主砲に明るい表情が戻ってきた。【酒井俊作】



