<広島0-2オリックス>◇9日◇呉
コイの季節に梅雨晴れが来ない。広島が6連敗を喫した。オリックス投手陣から3安打しか打てず、今季5度目の完封負け。5年連続で交流戦の負け越しが決まった。「(野村)祐輔は試合をしっかりつくってくれた。しかし打線が3安打では…」。歯車のかみ合わなさに、野村謙二郎監督(47)が重いため息をついた。
先発・野村祐輔投手(24)の力投も実らなかった。不振による5月1日の出場選手登録抹消から1軍に戻ってきた野村は、投壊現象を食い止めた。抹消中に左股関節のインナーを鍛えて下半身を安定させ、低めに球を集める本来の投球を取り戻した。2軍で「手応えを得ていた」というセットポジションからの投球をこの日も続け、3回1死一、二塁はヘルマンを二塁ゴロ併殺。前半無失点は、今月に入って7試合目でチーム初だった。
だが味方打線がオリックス松葉を打てない。4回1死一、二塁で主砲エルドレッドが一塁邪飛。エルドレッドは「フルカウントからちょっと見たことのないカットボールが来て、上げてしまった」と肩を落とした。6回、二塁・菊池が糸井の打球に追いつきながらもアウトにできず(記録は失策)1死一、二塁のピンチを招き、ペーニャに左翼線を破られて2失点。今の打線に反発力はなかった。
「だれか出てきてほしい」。野村監督の嘆きは切実だった。打撃不振の広瀬、キラに続いて必勝セットアッパーの一岡が登録抹消。快進撃を支えてきた主力が1軍から消えた。情勢は厳しい。ファンが敵地をも埋め、今季の野球人気を引っ張ってきたのは間違いなくカープ。ここでくじけてはいられない。【堀まどか】



