「デーブ流先発ローテ」で借金返済だ!

 楽天大久保博元監督代行(47)が7日、球宴までの9連戦で先発投手を中4日で起用すると明らかにした。「新しいことをやっていこうと。佐藤ヘッドとかとも話して、中4日、5日を試していく」。コボスタ宮城上空の曇天を吹き飛ばすように、力強く言い切った。

 狙いは分業制の確立と、チームの活性化だ。現在先発ローテーションは則本、美馬らの5人。100球程度の球数制限を設け、交流戦明けから中5日で登板させている。「中6日じゃ、空きすぎるんじゃないかと。良い投手をどんどんぶつけていきたい」と説明した。松井裕や西宮ら、新人が中継ぎで安定。イニングが短くても、力のある先発を効率よく登板させれば、勝率が上がるという考えだ。

 完投が減りブルペンへの負担増加も好機と考えている。連投が続いたとしても「下で休ませる。その分選手を上げられれば、活性化する。試合で使わないと勉強にならないし、底上げにならない」と入れ替えの促進にもつながり、2軍にも好影響が及ぶと考えている。

 メジャーでも中4日が主流だが、休養中の星野監督も「脱・中6日」を提唱していた。現役時代は先発、抑えとフル回転。常々「いつから中6日が主流になったんだ!?」と疑問を呈しており、結果が出れば後半戦でも中4日を続ける可能性がある。借金は14で最下位。大久保監督代行の秘策で巻き返しを狙う。【島根純】