阪神鳥谷敬内野手(33)が日刊スポーツ新聞社制定「エネルギッシュ・タイガース」(協賛=ECC)の6月度MVPに選出された。6月8日ソフトバンク戦(甲子園)で、5号逆転2ランを含む3安打3打点。カード初戦の連敗を10で止めた。月間11打点をマークし、波に乗りきれない打線を引っ張った。
果てしない猛攻を導いた。6月8日ソフトバンク戦。1回に打者14人で8安打9得点した大爆発は、鳥谷が火を付けた。1点を追って1死三塁。オセゲラの初球、内角シュートを強振。ライナー性の打球が右翼ポール際に着弾。初対決の助っ人左腕を沈める5号逆転2ランとなった。
「大和が何とか右方向に打って(走者を)送ってくれて、どんな形でもいいから思い切っていこうと思っていた。内野も前に来て、バットに当てれば何とかなる。チャンスでかえすのがクリーンアップの仕事」
ネクストバッターズサークルで待った無死一塁の場面。上本が二盗を決め、大和がファウルで食らいつき、最後は右打ちの一ゴロで上本を進めた。後輩がつくったチャンスに主将が奮起。後続の猛攻も呼んだ。初回から先発全員が出塁し、全員が本塁を踏んだ。鳥谷は3回の左前適時打も含む3安打3打点で、10カード続いた初戦の連敗を止めた。
4日楽天戦(コボスタ宮城)でも打線を勢いづけたのは鳥谷だった。2回、同点に追いついた直後の2死満塁。カウント3-1から川井の内寄り直球を振り抜くと強烈なゴロが右前へ抜けた。「走者も埋まっていた。ストライクゾーンに来たら打つつもりだった」。2者がかえる勝ち越し打となった。
攻撃の手は緩めない。6点リードの6回1死二塁では3号2ランで試合を決めた。宮川の外角高め直球を思い切りたたくと、左翼へライナー性の打球が飛んだ。勢いそのままにフェンスを越えた。「たまたまです」と笑いながらバスに乗り込んだ。11安打9得点を締めるアーチだった。6日オリックス戦(甲子園)は3回にエース金子から4号ソロ。4年ぶりの2戦連発だった。
26日で33歳を迎えた6月。梅雨空のようなチームの雰囲気を、キャプテン鳥谷のバットが晴らした。



