<中日8-2広島>◇11日◇ナゴヤドーム
頼むぞマエケン!
広島が梅雨明け前に正念場を迎えた。左手中指を痛めていたブラッド・エルドレッド内野手(34)がスタメン復帰したが完敗。中止、降雨ノーゲーム各1試合をはさみ、リーグ戦では今季初の4連敗で3位転落だ。今日12日は前田健太投手(26)が先発する。エースでなんとか悪い流れを断ちたい。
痛い黒星だ。接戦は、1点ビハインドの7回に崩れた。2番手永川勝が1死を取ったものの四球を挟んで4連打を食らう。最後は和田に3ランを被弾し、一気に5失点。試合の行方が決まってしまった。
「あそこを抑えていれば打線が逆転してくれたかもしれない。きょうはボクがすべて。申し訳ない」。かつてのクローザーから、今も中継ぎ要員として奮闘する右腕がうなだれた。
阪神が東京ドームで巨人を下したため、6月17日以来の3位に転落した。雨天中止、ノーゲームを挟み、これで4連敗となった。苦手の交流戦では9連敗を喫したが、今季のリーグ戦で4連敗は初めてだ。広島に正念場が訪れている。
「誤算と言えば誤算だったね。競っていた展開だったから。決定づけてしまったな。(8、9日の)阪神戦でせっかく粘った試合をしてきたのに。今までにない形だからね…」
淡々とした口ぶりながら野村監督も苦しい台所事情を認めた。巨人から移籍し、セットアッパーとして活躍してきた一岡が右肩痛で2軍調整中。苦しいブルペンで、この日はベテラン永川勝に期待したが好結果に結びつかなかった。
だが暗い話題ばかりではない。この日、左手中指を痛めていた主砲エルドレッドがスタメン復帰。快音こそ聞かれなかったが離脱の不安は吹き飛ばした。ファームから戻ってきたキラにも久しぶりに1発が出た。
今日12日は、エース前田が前半戦最後の先発登板に立つ。試合前には「投げるときには必ず勝つつもりでいきます」と、キッパリ言い切った。ナゴヤドームで地元竜党より目立った赤ヘルファンのためにも、このままズルズル行くわけにはいかない。エースの踏ん張りで何とか悪い流れを断ちたい。【編集委員・高原寿夫】



