<中日8-6広島>◇13日◇ナゴヤドーム
これでは勝てん!
逆転負けを喫した広島野村謙二郎監督(47)が今季78試合目にして初の“取材拒否”だ。4点差を逆転されての敗戦は「投壊現象」が目立った。前半戦ラストは地元に戻ってのDeNA3連戦。節目でもう1度、立て直さなければならない。
どんな試合でも今季は常に冷静に報道陣に接してきた野村監督だったが限界が来たのか。敗戦直後に、バスへ直行。「何も言うことなし」と話すだけだった。
痛すぎる敗戦だ。2回に中日の左腕浜田を攻め、一気に4得点。6番小窪から3連打、1番堂林、3番丸と続いた。下位から上位につなぐ、願ってもない展開だ。打線は逆転された中盤にも懸命に追いすがったが、投手陣が踏ん張れなかった。
前回6日ヤクルト戦が降雨ノーゲームになり、満を持して先発した野村は3回まで2安打無失点の滑り出し。4点リードで楽なマウンドかと思われたが、4回に3安打を浴び、2失点。さらに松井佑に死球、谷繁を歩かせたところで野村監督が降板を告げた。
「状態は悪くなかったが(エルナンデスに浴びた2点打は)甘く入ってしまった」。そう唇をかんだ野村。フィリップス、今村、河内、さらに今井と続く救援投手がすべて失点してしまう「投壊現象」の象徴になってしまった。
6回には3安打猛打賞の丸が三塁へ悪送球するエラーも。8回には投手今井にも失策が出て、守備も乱れた。1日で再び3位に転落。指揮官に代わって口を開いた緒方野手総合コーチは「点の取られ方が悪かったね」と表情を曇らせた。
今月11日まで雨天中止を挟み、リーグ戦では今季初の4連敗を喫していた。前日12日にエース前田の奮闘で窮地を脱し、2位に返り咲き。ここで勢いに乗りたい、と思ったところで、この敗戦内容はこたえる。
きょう14日DeNA戦はルーキー大瀬良がプロ初の中5日で先発する。7月は2度先発し、勝ち星がない。試合前に「チームに勝ちがつく投球がしたい」と話した。前半戦は14日からのDeNA3連戦で終了する。節目でもう1度、立て直さなければ、悲願の23年ぶり優勝の夢はかすんでしまう。【編集委員・高原寿夫】



