<中日3-2広島>◇5日◇豊橋
痛恨の敗戦だ。豊橋に乗り込んでの中日戦は初回の2失点を追いつく粘りを見せたが、延長11回、5番手中田廉投手(24)が中日藤井にサヨナラ本塁打を浴びた。投手陣がいっそう苦しくなる夏場、広島が正念場を迎えた。
懸命にタスキをつないだが、最後に落とし穴が待っていた。セットアッパー中田が延長11回に登板。1死から7番藤井へのチェンジアップが甘く入った。会心の当たりでサヨナラ弾を右中間席まで運ばれた。中田の表情が固まった。
中田
(直前にファインプレーした)赤松さんに申し訳ないです…
救援陣は懸命なリレーを続けた。先発野村は初回こそ2死から2失点を許したが、2回以降は完全に立ち直った。丁寧に低めとコースを突き、3回以降の4イニングは完全投球。6回2失点で2番手中崎につないだ。7回表に8番会沢の右越えソロで同点とした直後の7回裏、21歳中崎は若さ全開で押しに押した。7回は2死二塁から代打小笠原を149キロ内角直球で空振り三振に仕留め、8回も無安打投球。2イニングを1安打無失点で切り抜けた。
同点の9回は一岡だ。1死からボテボテの二塁内野安打で一塁に走者を置いたが、7番藤井を外角直球で見逃し三振に仕留めた。8番松井雅も打ち取り、遊飛で延長戦突入かと思われた瞬間、遊撃田中がポロリ。2死一、三塁から二盗を許し、二、三塁で代打平田。フルカウントから全力の外角146キロ直球で空振りを奪い、優しい顔に似合わない雄たけびをあげた。
10回裏も永川が1死一、二塁のピンチを防いで無失点。ただ、最後はチーム最多の今季41試合登板の中田が打たれた。ここ最近は痛打される場面が目立ち、野村監督は「廉(中田)のところはちょっと考えます。配置換えするのか、もう1度ファームで鍛えてもらうのか」と説明。2軍降格する可能性が出てきた。前半戦快進撃の象徴といえる存在がサヨナラ弾を浴び、これでカード初戦は8戦連続で勝てず。難局はチーム全員で乗り越えるしかない。【佐井陽介】



