<西武1-2ソフトバンク>◇7日◇県営大宮

 ソフトバンク大隣憲司投手(29)が難病から復帰2勝目でローテーション定着に前進した。6回を2安打無失点。「内容のある投球ができた。続けていけば自分の中でいいと思います」。2四球から招いた5回1死満塁が唯一のピンチ。ここも「開き直れた」と渡辺を直球で遊ゴロ併殺。4番中村、5番メヒアから計6三振。マウンドで示した力強さは、夏男の完全復活近しを物語る。これで大隣は、10年8月29日の白星をスタートに8月は6連勝だ。

 黄色靱帯(じんたい)骨化症から復帰して2度目の先発も結果を出した。「前回とは気持ちが違った。ここからはしっかりローテに入っていけるように結果を出そうと思っています」。前日6日に1年ぶりの勝利を挙げた武田もめどが立ち、現時点で先発6枠を9人で回せる。摂津ら3人は固定で、大隣ら6人は中10日と十分な間隔をとる。計算の立つ人員を「ゆとりローテ」で回し、これから激しくなるペナント争いを優位に運べる。

 昨年73勝のうち先発は49勝だったが、今年は59勝のうち44勝を挙げる。クオリティースタート(QS=先発6回以上、自責点3以下)率は56%とリーグ1位で、先発が試合をつくれている。秋山監督も「いい回り方をしているよね」。試合終盤には、こちらも人員豊富な救援陣が締めて、1点差試合をものにした。

 5連勝で試合のなかった2位オリックスに今季最大3ゲーム差を付けた。秋山監督が「選手層の厚さが大切になる」と予見していた厳しい夏場で、ソフトバンクが地力の差を見せ始めている。【押谷謙爾】