<広島2-8阪神>◇24日◇マツダスタジアム
節目に大きな白星だ。就任3年目、阪神和田豊監督(51)がタクトをふるったペナントレースは400試合目だった。「負ければ」数々の負の数字が並んでいた一戦。終盤、相手の制球難につけ込んだ集中打で豪快にひっくり返した。セ界では巨人に続く今季60勝目。前夜は就任して初めてスルーした会見場では、安堵(あんど)の表情で息を吐いた。
「大きいよ。3つ負けるわけにはいかないなと思いながらも、かなりしんどい試合だったので。重い雰囲気を取り払って、東京に向かえるからね」
試合前から苦心した。前日に暴言退場したマートンをケアした。ムードは変わらず、初対戦の広島ヒースを打ちあぐねた。5回をのぞいて毎回走者を出すものの、7回までは今成の本塁打による1点だけ。ルーキー岩貞の好投に報いることはできなかったが、攻めた。ビハインドの展開でも7回から「勝利の方程式」の安藤を投入。直後の8回に送り出した「とっておき」の代打関本で勝ち越した。
明日26日から敵地での巨人3連戦。ゲーム差を1・5に縮めた。14日まで同じ東京ドームで行われた伝統の一戦は、先勝しながら負け越し。2・5ゲーム差になった3戦目の後「再来週に同じ曜日に同じカードがある。ここでね。その時までに少しでも詰めて」との誓いは実現させた。
「この間、東京ドームが終わって2・5で、少しでも詰めて、と言ったけどね。1しか詰められなかったけど、減らしてもう1度勝負できる」。視界に入れるのは、3連勝で今季初めてたどり着く頂点だけだ。【近間康隆】



